金臺寺の歴史

大阪城下には、十一の寺町がありましたが、そのうち金臺寺が属する下寺町は、江戸時代初期の元和五年(1619年)から延宝九年(1681年)にかけて整えられ、現在と同じような構成になりました。

金台寺は慶長十一年(1606年)に創建され、明暦二年(1656年)に現在の場所に移転してきました。本堂は大阪市内の浄土宗寺院では最古のものと言われております。

柱に残された痕跡から、創建当初に内部空間をどのように使っていたかがわかります。築地堀越しに各建物の瓦屋根が立ち並ぶ姿は、寺町の伝統的な景観をよく伝えています。

浄土宗の教え

浄土宗は、法然上人を宗祖と仰いでいる宗旨です。法然上人は、平安時代末期の1133年に現在の岡山県に当たる美作の国にお誕生になられました。
幼少期に父を失い、それを機に京都の比叡山にのぼり出家し、当時の仏教・学問のすべてを学んだ後、“ただひたすら仏に帰依すれば必ず救われる”すなわち南無阿弥陀仏を口に出して唱えれば仏の救済を受ける事ができるという教えを広められ、1175年に浄土宗を開宗されました。

法然上人は、どこにいても、なにをしていても南無阿弥陀仏をとなえよ、とすすめておられます。南無阿弥陀仏と口にとなえて仕事をしなさい、その仏の 御名(みな)のなかに生活しなさい、と教えられています。

南無阿弥陀仏の仏の御名は、すぐ口に出してとなえられます。できるだけたくさん口に出してとなえるほど、私たちは仏の願いに近づくことになるのです。するとわたくしたちはすなおな心になり、今日の生活に必ず光がさし込んできて、活き活きとした、そして、平和なくらしができるようになります。それは明日の生活にもつづいて、日ぐらしの上に立派な花を咲かせてくれます。

法然上人の教えは、今生きることによろこびを感じることであります。念仏をとなえながら、充実した日々をお過ごし下さい。